『キングスマン:ゴールデン・サークル』レビュー考察あるいは評論 総まとめ
『キングスマン:ゴールデン・サークル』。何回見ても良いはずの作品なのに、時間的金銭的制約により何回も見れないのが残念でしかたないですね。ディスクは買お……。さて、今回はキングスマンにまつわるWeb記事――特にレビュー、考察、評論めいたもの――を軽く簡単にまとめてみました。しつこいくらいにキングスマンキングスマンキングスマン…………。これで最後にします。許してください。
自分の文章
「自分が」「自分が」と大変恐縮なんですけれども、僕はインターネットと自己顕示欲の生みだした失敗品のキメラみたいなものなので、許してください。このあたりの弱さも含めて愛していただけると助かります。(上に目次も付けといたんで必要なければチャチャっと飛ばしてくださいね)
マシュー・ヴォーン監督過去作への賛美(IGN Japan)
僕の寄稿した記事。辛気臭い解説文ではありますが、まあひとつご贔屓にといった感じです。
編集さんに画像やら動画やらを沢山挿入して貰ってかなり読みやすくしてもらってます。ありがとうございます。
パンフ購入報告 (当ウェブログ)
正直なところ検索流入を狙った下品な記事なんですけど、まあ身銭切ってるだけあって味のする内容なのではと思ってます。勿論、あるいは残念ながらパンフレットの具体的な内容に関しては触れていません。
たまに引用のフォーマットで転載している個人ブログとかありますけど、あれ普通に駄目ですからね。引用元を明記しさせすれば無断転載を免れるとでも思っているのかな。もし仮に法が許してもダメでしょあんなの。
「ツレが言ってたけど、マナミちゃん抱いた時、パンツ紫やったらしいで?」みたいな。ツレは友達のお前にこっそり教えてくれてるんや。その場が盛りあがると思って自分を犠牲にして喋ってるんじゃん。みんなにマナミちゃんのパンツの色言っていいわけないでしょ。パンツの色は一大コンテンツだよ!何言ってんだ!!!!
今作に前作の予習は要るか、否か(当ウェブログ)
正直これはIGNの出涸らしというか、IGNへのコマーシャル色が強いですが。一応書いたのでここで改めて供養してあげることにします。公開初日にネタバレでテロとかししまっても僕は責任とれないし。
改めて書きますが折角なら1見てから2を見よう。どうせすぐには終わらないから。
ヴォーンのアクションについて(当ウェブログ)
「でも前の方が面白くね?」という声が多いので擁護派としての記事です。(リアルサウンドでも徹夜明けのテンション、みたいに書かれてたし)
前の方がおもしろいとしても、ここまで続編を「誰にでも」「楽しく」作れるってすごいよきっと。たとえるなら入浴後の飲酒喫煙みたいな感じかな。お風呂の方が好きな人がいるかもしれない。ビールの方が好きな人もいるかもしれない。お風呂上がりの飲酒に限らず、飲酒単体で十分に一大エンターテイメントであることは間違いないけど、お風呂とのつながり、あったほうが断然良くない?という記事。
セックスとオナニーで喩えても良かったかな。この辺りの言葉のカスタマイズは各人で自由に楽しんでください。僕はもう知りません。
ひとさまの文章(超重要)
遅くなりましたがここからが本番。読んでいて良かった記事をまとめていきます。
スーツの色(The River)
僕も寄稿するThe Riverでの記事。コリン・ファースに直接インタビューとは流石です。スーツの色に関する言及ですが、これには膝を打つものがありました。他にも彼の生のコメントが閉じ込められていてよかったです。
電話取材、声が渋すぎて射精しちゃわないかな。勝手に心配です。
同サイトはマシュー・ヴォーン本人にも取材してるみたいなんですけど、一転してこちらはサラッとしてました。どちらかというと上のインタビューの方が新鮮かなあと思いました。
「罪」について(ナガの映画の果てまで)
こちらは個人のブログ。
作中にあった麻薬中毒者を救う、あるいは救わないというビッグイシューについてキリスト教的な意味での「罪」という文脈から掘り下げて書かれています。正義の拠り所とはどこかという点についての論です。
アクションの爽快さ、前作とのつながりなどばかりが持て囃されている中、こうした分析は非常に貴重ですね。
他にも「カントリーロード」はスパイのタブーを許し彼らの私情を剥き出しにした、という指摘は説得力があり面白かったです。
ってか「ゴールデン・サークル」って?(小羊の悲鳴は止まない)
個人ブログ。「ゴールデン・サークル」ってこういう意味もあるんですよ~という解説が面白い。
「秒でアガって、分でサガった」とか日本語の言い回しも気持ちよくてファンになりました。他の作品の解釈も素敵です(しかもくどくない!!)
隙の無い読解 (あいむあらいぶ)
こちらも個人ブログ。(とはいえはてなでは結構有名?)
親切設計で比較的リテラシーの低い人へ向けての解説(映像とプロットの書き起こし)もあり、全体を通しては若干もどかしいというのが正直な印象ですが、Viva Las Veganについての考察など所々で字幕でなく原語でしっかり鑑賞しているからこその分析や感想が散りばめられています。他にもノベライズがあることも教えてくれていたり(知らなかった!読もうかな……)とにかく親切な記事です。
網羅的で隙がない!洋画の造詣も深く、それぞれのキャストへのコメント一つ一つだって重みが違います……!
映像とプロットの書き起こし「のみ」の記事の表札に解説、考察を掲げるブログやサイトってどうなの?というのが僕のひそかな不満ですが、ことこのブログは足腰のしっかりとした良いページです。逆に全て説明できるほど漏れなく映画を隅々まで読めているからこそ、この人の書く感想は説得力があります。
メッタメタ酷評代表(物語る亀 ネタバレありの物語批評)
偏向報道もよくないなと思って「そうでも」派の意見も。
そもそも1からぶった叩くという珍しい批評でしたが、これはこれで間違ったこと一つも書いてなかったなと思いました。
ドゥテルテが出てきて面白かったです。まさか話がフィリピンにまで及ぶとは……! まあでも言われてみればそうか。
本作で大事なのは『キャラクター』『演出』『ガジェット』なわけ。そこが弱くなったら、途端にダメになる
このあたりの意見はその他大勢(僕含む)と一致してるみたいです。
そもそもさ、アメリカのコードネームが酒の名前なのはいいけれど『バーボン』とかならともかく『ウイスキー』ってなによ。範囲広すぎでしょ。アイリッシュ・ウイスキーとかジャパニーズ・ウイスキーだってウイスキーだから
あ、それ言っちゃうんだ(笑)という気持ちよさありましたね。僕は「ん?雑じゃね?まあ外国人が言ってるから大丈夫なのかな?」と飲みこみましたけど。たしかに「そもそも西も東も<ステイツ>で括るの雑じゃない?!」という所とかもありますしね。
滅茶苦茶読み応えあります。キングスマンのファンこそ読むべき記事かなあと思いました。
それまでとこれからのスパイ映画論(RS映画部)
3年前、前作公開時の小野寺系さんの解説文。これまでのスパイ映画との違いをわかりやすく書いてくれています。プロの脳内にアーカイブされた知識ってのはwikipediaの何倍も強固。映画評論はまだまだAIに奪われることは無さそうです。
キングスマンと酒
前作公開に際して書かれたブログ。豆知識、というにはあまりにも乱暴すぎる詳しさ。wikipediaのリライト記事みたいな万死に値する文章なんて幾らでも転がっていますが、そんなものとは比べ物にならないリサーチ力と洞察力です。「豆」という表現では少し足りないですね。握り拳くらいは優にあるかと。拳知識。
お酒の解説を交えながらも、それを入口にスパイ映画へのオマージュやディスを読み取っています。
僕が詳しくないので僕自身が正誤判断することが出来ない(別に疑ってるってわけじゃないんでけど)のですが、読み物として楽しませてもらいました。映画を踏み台にして見聞が広がったというか。
てな具合で
まあまた良いのがあれば自分のためにも追記しておきます。なんかあったら教えてください。
「どの口が言ってるんだ」という声も聞こえてきそうですが今日のところは平和的に仲良くしましょうよ。映画おもしろかったんだから。
あと全然関係ないけど朝とかは10時に起こしてくれたら助かります。よろしくね。
【コマーシャル】
このブログ以外での媒体のものを含む、今までに僕が書いた全ての映画記事をFilmarksにまとめています。インスタグラムのような一覧画面からひと目で作品を見つけることができるので便利かと。
良ければこちらもご贔屓にお願いします。
【ロスタイム】
マナミちゃんって紫のパンツ履いてるらしいですけど、マナミちゃんって誰??誰なん?!
おわりです。ごめんね。多分和牛の漫才の影響だと思います。じゃあね。