「本日禁煙初日3日め」の僕からのメッセージ
先日の東京遠征の余波はまだ続く。金もないのに新幹線に乗る傲慢さ。それが一月後の自らの首を絞める。それでいて財布のヒモは一向に締まる気配をみせない。
流石に働かないとやばい
焦燥感に駆られ自宅でだらだらと作業を進める。もう喫煙が止まらない。
暇なら暇で煙草を吸うし、忙しくても煙草を吸う。こんな理屈がまかり通ってよいのでしょうか。
まだ22歳。こんな歳で言うのもあれですが出来ることならもう辞めたい。早いとこ足を洗って気軽にスタバにいけるようになりたい。スターバックスは美味しいけれど、あそこは全部禁煙だ。
「今の子が吸うなんて珍しいね」なんてよく言われる。逆にそこ。大学に馴染めない僕はマイノリティを表明する必要があった。そして話しかけられる隙すらも徹底的に排除するのに煙を盾に籠城するという手段はあまりに有効すぎた。
そもそも関西私立文系の大学生なんてユニクロでバイトしてるスカした女かGU着てる癖に「俺オシャレ」ってイキッてる男が大半。
当時大講義教室で我が物顔で振舞ってたアイツらは毎週毎時間、ずっと同じ話。「誰が一番可愛いと思う?」を繰り返す。毎週毎週、毎時間毎時間ずっとだ。そうしないといけない強固な信念や宗教的な義務でもあったのか?何か?下手の作ったミニマルテクノでも目指してるのか?いやミニマルテクノを舐めるな。展開は作れ。音楽に謝れ馬鹿。
よくもまあそんなつまらないカード1枚しか持ってないのにこの世の主人公みたいな顔して道を歩けるな。恥を知れ。道を歩くな。タクシーを使え。ほんで破産せえ。
誰が一番可愛いと思う、やあれへんがな。しばくぞ。
だったら教えてやるよ。Perfumeのかしゆかや。覚えとけカス。
繰り返しになるがそんな奴らに僕はマイノリティを表明する必要があった。
これはほんの一例に過ぎないが、とにかくその場から逃げたかった。J-POPみたいな色恋沙汰に花を開かせている場合ではない。枯れろ!
「タバコミュニケーション」なんて今となっては痒くなるよう言葉も存在するけど、僕の場合はむしろ「煙草ディスコミュニケーション」でした。
「ほら、こんなに肺が真っ黒に」なんて写真を見せられても中指を突っ立てる以外のアンサーはない。煙草なんて吸わなくたってこちとら物心ついた時から胸の内は真っ黒にただれてんだよ。健康でまっとうな世間の空気を吸うだけでも苦しいんだよ。
しかしもう大衆との糸は切れた。登場人物のメンタルの作画は揃いも揃って崩壊しているけれど、僕はそれくらいが愛らしい。もうディスコミュニケーションは必要ない。
身体に悪いのも事実。せめて子どもが出来たらやめようと思う。
まだ見ぬ誇らしき息子よ、あるいは愛らしき娘よ。
君の父親はろくでもない。申し訳ないが君はこんなやつの子どもだ。
捻じ曲がった信念と肥大した自意識の副流煙を吸うことは避けられない。
幼稚園で「みんなで仲良く」なんて絶対にしなくていいからな。