映画と音楽のこと。それから自分のこと。

『スパイダーマン ホームカミング』 を見ました。メイおばさん、ほぼYouTuberでしたね。

眼鏡がいつも汚れています。どうも、僕です。

 

見てきましたよ、『スパイダーマン ホームカミング』。

 

いやあ良かったですね。良かった~。
自称映画ライターなのですが、もっぱらWebでは散歩の露出が目立つので、ブログにくらいはせめて映画のことをボチボチ書こうと思います。

 

f:id:ilpc-hryk:20170822023042j:plain

 

注目すべきはピーター・パーカーが<スパイダーマン>になるまでの過程を100%ざっくりカットするという大胆っぷり。これは驚きましたね。ヒーローもの単発の1作めなのに0から1への辛気臭さが全然ない。

 

「みんな、スパイダーマン知ってるよね?」「何かしらで見たことあるよね?お馴染みのやつ」「糸が出る。それから壁を登れる。知ってるね?知ってるよね?」「だからもう良いよね?先進むよ?」と言わんばかりのプロット。「ここは一番上のクラスなので関係代名詞の説明はもういいよね?」みたいな。有名ヒーローのみに与えられた特権的シード。スティーブジョブズとかが言ってたような"既存の枠をぶっつぶす"的発想はこういうことを言うんですね。

 

 

個人的には成長譚というか、スキルを身に付けていく過程・人間関係を形成する道のりにグッと来たりするのでこれはこれで少し寂しかったりするんですけど。

 

あり合わせで無理クリ作った鉄ダルマみたいなアイアンマンがセレブの飼い犬みたいにシュッと洗練されるまでの過程とか、利害の一致のみで繋ぎ留められていたチームがいつのまにか利害どころか価値観や所属意識まで同じものを共有するようになる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とかね。

逆に言えば、もうMCUで散々やっているので「もうやらんでええよな?」「同じことやっても仕方ないやろ」という判断なのだと思います。さすがは大人の集団、クレバーですね。

 

敵のおじさんもボチボチ格好いい。サムライミ版のグリーンゴブリンはともかくとして、『スパイダーマン 2』のドクター・オクトパスとか全然カッコよくないですからね。まあ強そうではあるけど。GotGではドラゴンボールみたいなソースでどぼどぼにしたような大味の戦闘だったことを思いだすと、こういうガジェットのカッコよさとか小賢しい細工の効いたアクションは嬉しいですね。

 

スクールカーストの解体、人種の多様性、他作品との関わりやトム・ホランドの何やかんやについて興味のある人はまた検索してみてください。多分山ほどヒットすると思います。是非。

 

ちなみに僕の中での5億点を記録したのは最後のエンディングのアニメ。

メイおばさんの "What the..."から彼女の口が閉じる前に駆け足でエンディングに移ります。タイトルにも書きましたが、この食い気味の編集はもうほぼほぼYouTuberと同じですね。

 

「今日はですね~、えーっと、その。スーツ、スーツですよ。スパイダーマンのスーツをね紹介していきたいなと思います。」

「What the....」

「いまちょっと叔母さん入ってきちゃいましたけれども(笑)」

「気をとりなおしてね、はい、えっと、紹介したいと思います!!!!」

 

YouTuberと茶化しましたが、滅茶苦茶気持ちいい終わり方でした。

 

それで楽しく愉快でカラフルなアニメとラモーンズの楽曲。最高でしたね。

www.youtube.com

青春って感じでじわじわテンションがあがりますね。

レイトショーでスパイダーマンみて不覚にも終電を無くしてしまったのですが、そんな大失態をカバーしてくれるくらいには良い映画でしたね。みんなも終電には気を付けてくださいね。

 

おわり

 

◇告知◇

oriver.style

ORIVERcinemaでサムライミ版の考察を書きました。サムライミ版のスパイダーマンの蜘蛛の糸って、射精/ 精通のメタファーだよね?という今や何の新鮮味もないベタで当たり前の解釈なのですが、それにしてもこのことに言及しているネット記事が少なすぎるので「当たり前のことを当たり前に記録しておく」という取り組みとして執筆しました。誰も求めてないのかもしれませんが、求められてからでは遅いので。謎の義務感を原動力にキーをタイプしました。こちらも是非。

 

 

 

◇余談◇

例えで出したスティーブジョブズで思いだしましたが、ダニー・ボイル監督の『スティーブ・ジョブズ』には「スキルを身に付けていく過程・人間関係を形成する道のり」が盛り込まれていなかったので個人的にはそこまででした。

 

「もっと小さくしようぜ!」
「いや予算が……」
「あと、ボタン無しにできひんもんかね?」
「どうやって?」
「いや知らんけど」

 

みたいなやり取りを期待してたんですけど「株が……」「役員会議の決定で……」みたいな大人の政治ゲームに焦点が当たっていて、僕はアホなんで全然興味を持てずに終わってしまいました。結構序盤で軽くマック出来ちゃうし。天才だから簡単に出来ちゃったんでしょうけど、お箸や自転車の習得レベルくらいには苦労して欲しかった。「ジョブズはわけもなくマックやiPhone 作ったのに……僕は……僕は……」と落ち込みました。

 

さりげなくジョブズの思想や生活に触れることができたり、そういう面では教養が深まるのかもしれません。

 

 

ほんとうにおわり。